香落>四間飛車14歩対棒銀
香落で上手は14歩と受けて33角から四間飛車にした。
上手の方針は下手の急戦を避けて、玉を囲ってしまう事だった。
下手は棒銀を狙いとして、舟囲いから57銀左に構えて、37銀から26銀と棒銀を目指した。
その局面は香落ちの為に、15歩・同歩・同銀が成立する形だ、上手は12飛では当たりが強すぎるので受けがない。
上手は45歩からの捌きか、54銀の進出か、74歩の展開か、いずれにしても焦土作戦的な手段しかなさそうだ。
下手は15歩ではなく38飛と平手の棒銀的に攻め、32飛・35歩・45歩と定跡的に進んだ。
下手は66歩と止めて15歩を絡める狙いが有ったが、33角成ると応じて裁き合いになった。
この展開は上手が望んだ捌き合いであり、11香がないのは捕らえない優位もあり、香落的にはまずまずだった。
四間飛車14歩対棒銀
下手は33角成と応じて、同飛・66角・35歩・同銀と進んだ。
下手は35同銀としたが、上手49角から27角成とすると千日手模様となり下手は避ける手段が難しい。
上手は捌けたと判断して29馬から19馬で打開し、下手は33角成から33歩成、44銀で攻め合いを狙った。
以下互いに攻め合い、上手65桂に漸く下手は48銀から受けに廻った。
下手11飛成と催促したが疑問で受け一方に追い込まれた、61とと攻め合いしかなかった。
上手が44馬と銀を外しては、受けがなくなった。