香落＞端飛車３四銀：腰掛銀
上手の端飛車はお馴染みだが、３五歩＋３四銀との相性は疑問だ。
前者が長期戦の受けで、後者が急戦に応じる構えだから矛盾がある。
ただし、上手は美濃囲いに入って、振り直す事を考えている。
平手の３四銀型対応と同じに、腰掛銀＋２六飛＋３七桂と構えた。
この場合は、香落ちは微妙だ、端の仕掛けはあるが、香が走ると１五角がある。
８八角に香が取られない利点もあるが、角交換で端に隙が出来る。
上手は、美濃囲いが終わっているので、互角の捌きは望む。
下手は、より深く囲うか、仕掛けの分岐点だ。
香落＞端飛車３四銀：腰掛銀
２四歩の先の突き捨ては、１五角を消す手筋だ。
同角は、同歩でじゃ端の仕掛けと４五歩の仕掛けが厳しいと見た。
４五歩に同歩は通常は無いが、香落ちでは角の空成から３三角が可能だ。
下手は、端を生かした１六角が厳しく、上手の４四飛から５一角は微妙だった。
美濃囲いを残す受けだが、銀損から角金交換は厳しい。
ただ、下手も攻めの速度を間違った、５七角成＋５六馬＋５五角が速い。
５五角を打たれる前に、詰めるにならないと遅いが、かから無かった。
ならば一直線の攻め合いは避けるべきだったが、間違った。
上手の指し方は強引だが、隙で下手を誘った感はある。