香落>中飛車・下手力戦
香落ちの下手は居飛車では、角道を空けるのが普通だ。
鳥刺しの様に、角に利用を明らかにしない指し方もある。
下手の出だしは奇妙だが、上手も形を決めずに応じた。
そして、64銀型中飛車で中央を狙う。
対する、下手の対応が矛盾した。
歩越銀を歩で受ける66歩から67銀は、結局76歩と通常形に戻った。
その形自体が5−6筋を厚く受ける形だが、36歩から37桂は方向ちがいだった。
上手の45歩から55歩で、闘いが始まった。
香落>中飛車・下手力戦
下手は、4−6筋に金銀4枚が揃うが、低すぎた。
上手の55銀を追い返せない形は辛く、37桂も狙われる。
仕方がなく55角と角銀交換から大捌きになった。
上手は34金が不満だが、その他は全て得をしている。
34金で45金と桂と交換して、66桂で勝負は決した。
下手は陣形負けで、攻め合い負けの形だ。
上手が45飛成と駒得すれば、主張がなくなり投了となった。
角道を開けない 鳥刺しは66歩で57銀左と攻勢を取る。
下手の予定変更は、全ての序盤を無駄にした。
55銀が78玉に圧力を掛けては、作戦負けとなった。