香落>64銀型中飛車・55歩
香落ちの上手が中飛車で急戦を狙う、それが64銀型中飛車だ。
駒組手数は8手であり、下手が飛先を突いて玉を移動させると、48銀と16歩くらいになる。
これだけ早いと56歩と突きにくいし58金右も上がりたい、15歩からの端攻めのタイミングが難しい。
上手は玉を囲いたいし、実は端攻めがいやなので、55歩と止めるのは急がない、ついてしまうと捌き難いからだ。
下手が46歩として45歩を狙うとようやく55歩と止める。
下手は15歩から18飛とする、上手は15歩に32金、18飛に43金と守る。
下手が38飛とした時も似た対応になる事が多い。
上手は争点を75歩に求める事になる、これは平手でも多い。
64銀型中飛車・55歩
上手は7筋を制圧したように見えるが、実は5−6筋が弱く無理が出来ない形だ。
下手は合間に1−4筋を攻めようとするが、強きの上手の対応に戸惑った感がある。
下手は7−9筋が弱く、9筋を破られる結果になった、5−7筋を守り過ぎて軽視したようだ。
本局の上手の作戦は1筋を甘くする陽動作戦だが、局面が落ち着くとやはり1筋は負担だ。
上手は左の金が玉側に使い難いので、勢いほどには良くはならない。
本局に似た展開には実はなりやすい。