香落＋端飛車に対し、下手が平手同様の駒組をしました。
２六飛＋３七桂＋５六銀がそれで、上手の３四銀＋４二飛の戻し
もそうです。
下手は、急戦よりも玉を囲うチャンスを生かしたいです。
上手は平手よりも、誘いを見せます、急戦を誘っています。
下手の駒組は平手急戦と同様の箱入娘からの仕掛けです。
上手は金銀を動かさず、歩をどんどんついて仕掛けを誘います。
隙にはなるが、下手は待機しにくいです。
下手の攻めと、上手の受けから反撃になる戦型です。
上手は、美濃囲いのままで歩をどんどんついて行き、金銀を動かし
ません。
香落ちで多く、下手の待機はマイナスになりやすく、攻めを誘います。
ただし、隙の有無は別です。
下手は６八銀としたので、駒組が難しくなり、４五歩と仕掛けまし
たが、この形は１一香がない方が負担が少ないとも言えます。
仕掛け以降は、大捌きになり上手は玉捌きまで進みました。
香落ちで上手の戦略で、玉頭戦が攻防になり、読みが複雑になります。
中段の上手玉と、狭い下手玉は、実はどちらが強いかは局面で変わり
ます。
香落ちの手合いなら、下手の力次第ですが、普通は避ける事が多い
です。
下手は上手が玉の広さで受ける感覚が、なかなか理解しずらいです。
玉の固さと、遠さは理解しやすいが、広さは難しいです。