香落>6四銀型中飛車

香落>6四銀型中飛車

香落の上手が、中飛車+6四銀型です。

下手が、端を狙えば丁度仕掛けが始まる所です。
その場合は、上手も5五歩で向かい討つしかなさそうです。

下手に急戦の選択権がありましたが、本局は持久戦をめざしました。

香落のように、ハンデの少ない手合いは下手の選択によっては、
平手模様にもなります。

上手は、選択肢は少ないですが、駒落ちですからそれは仕方なしです。

下手が持久戦を選んでも、そこからが勝負であり、ひとつの作戦です。

ただ、定跡書では通常は扱われていません。

平手の定跡を、まとめて紹介するのが不可能な事に似ています。

上手の穴熊は、持久戦の場合には増えています。
どうせ、反対側はいつかは破られる事を前提にすれば、玉の近くでの
戦いが予想されますから。

香落>6四銀型中飛車


下手の持久戦策自体は普通ですが、囲いの手順に問題がありました。

玉頭戦はどちらが制したのかは、微妙です。

上手の2枚飛車が、思ったより速度が遅く、難解な終盤になりました。

終盤は、ハンデなしの力勝負でしたが、互角と見るか、穴熊の差と見るか
下手のややミスと見るか、微妙です。

上手は、2枚飛車の攻めを過信しすぎたと言えるでしょう。

結果的には、香落のハンデが無くなった様な戦いになってしまいました。