香落>端飛車対腰掛銀
香落で上手は12飛・42銀型で、玉の囲いを先に進めた。
下手は舟囲いから、26飛・36歩・46歩・56銀・37桂と構えた。
上手は53銀型から42飛と対抗するが、下手は45歩と開戦した。
下手の選択は24歩・同歩・44歩・同銀・46歩だった。
ここは14歩を選ぶ最後の機会だった、44歩の後は上手は同歩・同香で手抜きが出来る。
また14歩・同歩・24歩・同歩・35歩の攻めもあった。
上手は2筋を明け渡して45歩から角を捌く選択と、52飛から55歩と止める選択があった。
ここからは攻め合いだが上手の73桂と65歩の形、下手の68金の形が影響して来る。
端飛車対腰掛銀
55歩に45銀と出て、52飛・34銀・66歩・43銀成・62飛・66角と進む。
下手の駒得は確定的だが、上手は64金から5−6筋攻撃に絞った。
飛角交換の振り変わり後の、33成銀では53成銀から44馬・62成銀・同馬も大きな変化だった。
本譜は上手は86桂の受けが難しいが、46歩と受ける形を選ばず、44馬と攻め合い、下手75歩から速度争いとなった。
77桂が強手で下手優勢だが、85玉はやや強き過ぎて1手違いになった。
薄い玉形の居飛車と振飛車の細い攻めの、攻め合いは平手対抗形と、香落の似た終盤形だ。