香落>四間飛車・上手急戦
香落ちの下手は居飛車では、角道を空け、飛先を延ばす。
上手の作戦にも寄るが、継ぎに端歩を突き越す。
金銀の動きは最小限にして、玉を移動する。
上手は争点を作る準備だけして、飛を振り、玉を囲う。
後は普通は下手の作戦の応じて変える。
本局は四間飛車+32銀型のよくある形から72銀+71玉の早囲いだ。
そこまでは待っていると思わせたが、いきなり45歩から33同桂としたから闘いが始まった。
是非は別として、下手に隙有りと見た事は確かだ。
香落>四間飛車・上手急戦
下手は端を16歩しか突いていない。
58金右が早く4筋に備えているが、それ以上の進展に入る前だ。
上手から見ると、下手の金銀が働きて来る直前だ。
端の脅威がまだなので、19香が働かない闘いなら無理して見たい気もする。
開戦するならタイミングは1つだけだった。
下手は選択肢はいくつか有ったが、応じて不満なしとした。
だが端攻めはやや遅い、29飛成の展開は不満だ。
それでも攻め合いにはなるが、やはり苦しい。
結果的にどこかで、自重するべきだった。
端の突き超し遅れを認めたくなかったと思われる。上手の仕掛けは4筋を切って25飛のぶっつけを狙うのだが無理を承知だった。