香落>下手右四間飛車

香落>下手右四間飛車

居飛車の右四間飛車は平手でもあり、振飛車が受けを間違うと威力が大きい。
ただ、現実に速攻で攻め潰す事は簡単でない。
仕掛けのタイミングを図る状態での、囲いあいに進む事が多い。
ただし、飛落ち定跡風の45歩早仕掛けは珍しい。
上手は、早くに32金とはしないから一応は攻めが可能で上手の陣形は歪む。
上手は落ち着かせようとすると、32金から42飛は無難だ。
香落ちで左辺に駒が集まる歪んだ形になる。
下手は、落ち着いた後には、1筋の攻めは遅くなるし、玉の囲いと争点の有無が問題だ。

香落>下手右四間飛車


上手は一旦は歪みへこんだ陣形になる。
ただ、囲いが終わり、1筋の負担がないと逆に反撃して形の歪みを解消に動く。
下手は力戦模様での駒組が課題だが、浮飛車は目標になり問題だ。
1筋が遅くなったので玉の囲いが課題となるが、囲わず進めた。
上手が、左辺の金銀と飛角を捌きに出て来るのは当然だが、下手の守備が弱く、飛が目標となった。
そして最大の問題が、上手の11香が無い事が上手に有利になった事だ。
下手は攻め込んだ様に見えるが、香は取れず、上手の左辺の駒が捌けた結果になった。
完全に上手のペースとなり、そのまま押し切った。
速攻は一旦止まった後の、2次駒組の内容が重要だが、下手に課題が多い作戦だ。