香落>三間飛車・棒金
香落ちで上手は三間飛車・34銀型を選ぶ。
下手は端攻めを選ばず、しかし急戦模様に組む。
16歩は受けの要素があるが、56歩は57銀型ならば必要だが、39角が生じるのでリスクもある。
次の38金が分岐点だ、これも平手では普通の手だが香落ちの端攻めを止めての選択かは疑問がある。
上手は抑え込まれる危険性は平手と同じだが、端攻めを回避出来るならば妥協出来る。
上手から動く事になるし容易ではないが、それは香落ちの上手は普通だ。
下手は26金としたが、そこは上手は動くしかない局面だ。
上手は42飛から45歩とする、下手は28飛でも48飛でも39角の傷を抱える、56歩が作った傷だ。
香落>三間飛車・棒金
39角の傷を含みで上手は飛角交換歓迎で攻める。
下手の66角に62角と受けて、36歩には43飛とする。
以下25桂となると上手は香がないのがプラスになるので、下手は厚く攻める。
上手は65金と打った形は紛れている。
本譜は下手の手にのり玉頭を破ったが、展開が違っても下手の玉頭は厭味がある。
平手感覚の戦略は後手の居飛車と思うと普通だが、流れの中で香落ちが上手の得になると形勢が変わる。
後は心理的に上手が選択肢が少なくて、決断がしやすい事がある。
下手が主導権を持つが、それが上手に負担とならない形と言える。