香落の下手は、居飛車か、相振飛車が一般的です。
相振飛車は、後手番になって損の様にも見えますが、
１：ダイレクトな端攻めがない
２：上手が３三桂と跳ねにくい
等の利点もあります。
上手としては、下手の居飛車と比べると、香のない事が持久戦でも
じっくり、不利になりかねません。
相三間飛車は、香落ちではかなりなりやすいです。
下手は、４四歩に対してはおおむね７五歩が普通です。
上手は、完全な持久戦にしたくないので攻め味の強い三間飛車を
選ぶ事が多いです。
相振飛車は、玉と離れた飛の位置が有利とされた時期もあります。
ただ、攻撃面から見ると向飛車は、香落ちでは上手はあまり得ではなさそう
です。
両者が攻撃的に出ると、金無双に囲いがちです。
上手は、下手が７七桂と角道を止めた時に動きました。
上手も３三桂の形に、組にくいために仕方がない面もあります。
３枚の攻めですので、強引ですが横からの攻めに持ち込み、成果は
出ました。
下手は、３九銀と戻した形が意外と強く、以下入玉攻防戦になります。
金無双は、戦いが縦か、横かで大きく耐久性が異なります。
横から攻められると、直ぐに破られます。
従って、序盤で２八銀等を指す必要の有無は考える必要があります。
特に下手は、上手に香がない＋３三桂と跳ねにくいので、急ぐ必要の
有無を見極めましょう。