香落>端飛車3四銀・43金
香落ちで上手の端飛車・3四銀型は、下手が端攻めではなく4筋中心に攻めると四間飛車になる。
その形は、平手での前例が多くなり居飛車の指しかたが整備された。
その基本形が56銀・26飛・37桂型だ。
囲いは、68金寄るが1つで、次に87玉の天守美濃や88玉の左美濃がある。
この形は居飛車が45歩を突いて、そこでどちらも取らない形が多い。
その形の打開案が、居飛車は囲いを深く組変える事で、振飛車は43金から45歩の角交換だ。
この振飛車からの打開が無理ならば持久戦の囲い合いになる。
香落ちでは、下手は膠着しても14歩からの打開か、16飛から14歩の打開が権利として残るので、平手と異なるという主張がある。
香落>端飛車3四銀・43金
上手が香落ちの端の絡む仕掛けを避ける考えは大きいが、現実に43金型は捌きの香落ちでは難しい。
本局では64歩も傷になり、53が弱いも傷になった。
香落ちで43金で捌けないのも辛いので、45歩とするが45桂が簡単に死なないのが困った。
64歩型で下手に31角があり、同時に24飛から34飛・同金53桂成があるので、44歩が指しにくい。
上手は25歩を利かそうとするが、44歩が利いた。
下手から53桂成と逃げられる手を避けのが難しいが、本譜は下手の飛と角の攻めが厳しい。
上手の攻め合いは、36角に59金が利く時点で無理だった。
香落ちの端攻めを囲い合いの優位に残す、平手応用の囲い合いが上手を悩ます指し方になった。