香落＞中飛車＋６四銀
上手の中飛車＋５三銀は香落ちの形だ。
早い３二金だが、４三金から６四銀型も1つの形だ。
下手の対抗で多いのは、３八飛から歩交換で、上手からの開戦を牽制する。
本譜の歩の突き合いから３七桂は、上手の開戦を呼び込む作戦に見える。
だが下手から端からの開戦はやや驚く。
飽和状態の直前で、端だけで闘いたくない上手は、一気に捌きにでた。
狙いは、下手のと金攻めが絡まない大駒の捌き合いだ。
下手の飛車が成り込み、上手の飛車の捌きが焦点となった。
香落＞中飛車＋６四銀
香落ちでも、６四銀＋４三金型は捌き合いにそれほど向いていない。
むしろ、上手が細かく動く形になるので、下手の対応が選択出来る。
下手が３七桂から端攻めは、上手の動く前を想定したが、上手は微妙だった。
以下、角交換から攻めあうが、上手の飛車が残る事と離れた２枚の金銀が負担だ。
下手は、と金攻めが出来るか？と飛角で責められるかだ。
以下、大駒の交換が繰り返され力比べになった。
上手は、香落ちがプラスになり１四香も捌けないが、自陣が弱いので形勢は微妙だった。
最後は玉の位置が近いかどうかが、絡み微妙な攻め合いになった。
上手が攻勢的な布陣で、下手が仕掛けると通常の香落ちとやや感覚が異なる。