香落>四間飛車対引角

香落>四間飛車対引角

香落で上手は普通に四間飛車から33角として玉を囲った。
下手は26歩で止めたままで15歩と突き、玉を囲い、68銀から66歩と突いた、平手でも多くはない形の引角だった。
この引角は、67銀・77桂で79角とするのだが、玉が薄くて難しい。
下手は77桂を省き14歩としたが同歩・同香で65歩がある、そこで14同香ではなく77桂と受けたが変調だ。
上手は65歩と突く、同桂は64歩で、同歩は66歩で困るので下手は57銀から受けに廻る。
上手は攻めたが金桂交換で65歩と打ち局面を治めようとした、下手は駒損では困ると思いひたすら攻めた。
下手は95歩から75歩と攻めて、美濃囲いを崩して75桂としたが、上手はひたすら受けに廻った。。
上手は飛を奪い28飛・68歩に13桂と駒得を図った、下手は駒不足になった。

四間飛車対引角


上手は駒得なので、受けてしまえば勝てるが、下手が7−8筋から強引に攻めればそこからの逆襲も可能だ。
本譜は下手が7−8筋の攻めを選び、86歩と攻めて、上手は玉の早逃げで対応した。
上手は、詰みなしと判断して89銀・同玉・87金と詰めろを掛けて押し切った。
下手の敗因は14歩仕掛けのミスだった、79角戦型は25歩型で24歩・同歩・同角の攻めと、14歩・同歩・同香の双方の攻めが有効だ。
66歩・67銀の形は65歩から66歩を狙われるので46角と出られない時は制限が多い。
79角で77角から玉を囲うと穏やかだが、15歩との関係は弱い。