香落>三間飛車・急戦
香落ちで上手がオーソドックスな三間飛車・34銀型とする。
下手は46歩から1筋を突き越し、玉を囲う。
上手が62玉の時に72銀と囲いを急いだ。
次の71玉で、離れ駒がない囲いかただ。
ただし、62玉の位置は玉に闘いには不利だ、そこで下手が1筋を仕掛けた。
下手・14香で上手は、13歩も手抜きも定跡形だ、色々ある。
そこで71玉と囲いを安定させた、ここで下手は仕掛けが複数ある。
例えば、13歩や45歩や24歩などだ、ただ上手の13歩を避ける必要がないと58金右とした。
香落>三間飛車・急戦
下手に1手待たれた上手は、13歩を選択した。
下手は、ここでも13香成・同桂の時に14歩と18飛があるし、45歩もある。
本局は14歩・12飛・16飛の形でこれも多いが15飛と17歩を避けた形が、上手は45歩が突けない。
上手は11香もあるが、32飛から45歩の捌きを狙う。
下手が13歩成からと金を活用するのが大事な定跡で、攻めが間に合う。
71玉型は飛交換には強いが、横からのと金攻めには82玉より弱い。
以下、速度争いとなるが、78玉と71玉とで同じ近さで、下手が1手早く崩した。
下手が受けに廻らないで1手早い形は香落ちでは圧勝形と言える。
最後の65桂では85桂で詰みだが、逆転は無かった。
香落ちの捌きあいは、1手間違うと大きく変わる事が多く、圧勝と逆転との差は見かけより小さい。