角落>向飛車対32玉

角落>向飛車対32玉

角落で下手は作戦を明らかにせず、上手は銀2枚を並べて様子を見た。
下手は57銀で矢倉を離れ、48銀右で一旦は振飛車を離れたが、上手は飛先を伸ばしたので下手は88飛と明らかにした。
47銀と43銀の形で、囲いに苦心したが、下手は38金から深く囲うのが良く、上手は玉を囲い難く、75歩交換した。

下手は37桂と跳ねずに、突如15歩と開戦した、香と歩の全交換ならば攻めに使える。
上手の12歩が疑問だった、上手は13歩として、将来的に23玉から14歩で香を只で取る狙いで有利に進められた。

従って上手12歩はそれを咎めておらず疑問手だった、従って下手は14歩と打っておくのが正解で難解な局面だった。
下手78飛から上手が65歩を交換して、下手が57銀を26銀移動させて、上手が23玉とするなで進んだ。
この展開は1筋が無ければ自然な展開なのだが、この場合は上手は23玉から13歩が急務で香得を見込めた。

下手は14歩が必要だった、本譜は上手23玉となり漸くにその形になった。
上手は14歩・同香・同玉で香を取り、1筋を伸ばして13香から12飛と展開して有利になった。

下手は香損の間に、6−8筋を伸ばして攻めの形を作った、だが玉への遠さで攻め合いは難しい。
本譜の上手13香は疑問で51角成で難しい、だが下手は受けすぎた、41馬の王手で上手は対応が難しかった。
上手66歩に同飛と応じて下手は41馬のチャンスを見逃した、上手は11飛で84馬と追い返して再度優勢になった。

角落>向飛車対32玉


上手44桂に下手が47銀と逃げて、上手が一気に押し切った、下手の攻めは遅い。
本譜は、上手12歩の受けから23玉・14歩と香を取るまでが、双方に1筋を軽く見過ぎる見落としがあった。

さらには下手51角成から84馬までの間に、42馬・24玉として13歩・同飛・14歩・11飛・32馬的な展開例があった。
これも双方に見逃しがあった、この2つの見逃し局面は部分的には本譜は普通だが、全てが緩手となっていた。