角落＞下手向飛車＋６七金型
角落は下手の勢力が強いので、攻勢が取りやすい。
それ故に、守勢になりやすい向飛車は少ない。
上手が咎めることも無いが・・・・。
上手としては、定跡の三間飛車と似た指しかたになる。
攻勢を目指す中飛車とは異なる。
角落ちは、位の将棋というのが昔の考えだが、現在でも金銀のバランスは重要だ。
金銀をバランスよく使うには、無難なのは位を取らせない事だ。
位を取らすと、反発されるとあっさりと焦点が出来てしまう。
局地的な闘いは、上手は望む。
逆に全面戦争は、下手も玉が堅いと避ける必要はない。
下手の５七銀は攻勢の手だ。
中飛車では普通だし、平手でも４六銀や６六銀を見て普通だ。
角落ちの向飛車では、使いきれるかが課題だ。
角落＞下手向飛車＋６七金型
下手の５七銀型向飛車は、三間飛車風な駒組になった。
ただし、上手は５七銀を見て、通常の４三玉囲いはせずに３二玉型とした。
上手は、８四金で７筋を狙い、下手は６七金と受けた。
ここは大きな岐路となった。
上手は下手の陣形が、弱くなったと見て、６筋の歩の交換を目指す。
下手は、玉の囲いが飽和状態と見て、６六銀から６五歩と位を取る。
そして、そこが争点となった。
下手は、４八角・６八飛で、全面戦争を目指すが、玉の囲いが２枚が気になる。
うわては、８四が残らない事と、どこかで下手の玉に絡む事を目標に対応する。
勢力てきに下手が強いが、上手は８四金を交換して負担を減らして３七桂を狙う。
下手は、金銀でないので甘く見た。
上手の攻めは薄いので、難しい局面だ。
ただ、６筋に目がいって、３七を攻められる意識が薄い下手の対応が甘かった。
ひたすら、３七を目標にされて、最終的に突破された。
駒落では避けたい局地戦になっていた事に気づくのが遅れた。