角落>向飛車対石田流

角落>向飛車対石田流

初手24歩は、初手・22飛と意味は同じだが、下手は石田流三間飛車を目指す。
上手・25歩は気が弱い下手の78飛を牽制したが、無視されると特に何もない。
上手は52金左から63金から72金と右辺に力を集める作戦だ。

左辺は玉が空間をカバーするが攻撃力は弱い。
下手は金矢倉囲いだが、攻めの石田流の浮き飛車はどうか?。

上手は下手の大駒が浮いて、近づく事は接近戦になるのでチャンスが生まれる。
角落ち定跡は位が大切だと言われる、それは上手の盛り上がりを避ける。
76飛はその位の維持を放棄した。

下手は6筋の位も放棄した、後は85歩の扱いだ。
実は上手は、1−4筋が動く事が出来ない状態で動きに困っていた。

下手は上手の心理が判っておれば、仕掛けは急ぐべきでなかった。
上手は手を渡されても有効な手がなかった。
従って、下手の84歩が非常な問題だった。

角落>向飛車対石田流


下手の84歩は普通に交換できても、直ぐには効果がでない。
ただし、手が詰まっている上手は81飛・83歩成・同金として手に困らなくなった。

上手は、85歩から74金右と進めると手詰まりが解消された。
ただし、それでも攻撃は簡単でない。

下手は強引に77銀を87銀に組み替えて、77桂と跳ねる。
45歩・同歩・46歩と合わせるが手が無く、歩損と手損が増える。
上手は7−9筋を歩で攻めて、確実にゆっくりやぶるがそれが間に合った。

結果的には、一方的な形勢になった。
平手でも石田流は、棒金が有効で注意が必要だ。

角落ちでは、下手の石田流は上手の棒金をまともに受けない事が必要だ。