角落の本定跡は、今は下手矢倉囲いです。
しかし、しばしば下手は矢倉模様であっても、矢倉囲い前に
戦ってしまいます。
上手の右四間飛車から、６筋の歩交換＋６四銀から７筋歩交換＋
７三桂型は、一番速く攻撃態勢が作れます。
ただし駒落ちですので、先攻すると切れてしまいます。
むしろ、下手をゆさぶる事が目的でしょう。
６筋の飛での歩交換後に６一飛とした形は、将来下手が、３五角
を狙う時に、当たりを避けて角成を防いでいます。
上手の囲いは片矢倉から、３三桂と跳ねる形や、５二金型と多様
です。
一長一短ですが、３三桂は急ぎたくないです。
なお、右四間飛車では、８五桂とする為に、８五歩と伸ばしません。
攻める形を目指します。
下手は早囲いではなく、普通の矢倉組でしたが、玉を囲わないうちに
銀桂交換や、突如の攻め合いに出ました。
まず、銀桂交換を簡単に応じすぎでしょう
また、７七桂成を同桂ではなく、同金直が普通です。
玉を囲わずに、４筋からの開戦は、変調です。
そして、３筋の継ぎ歩は玉が壁になっている状態では危険でした。
その結果は、下手玉の弱体と、飛角玉が接近して、まとめて攻撃を
受ける形になりました。
無理攻めをしなければ、立て直す予知はあったと思いますが、
攻めあっては流石に反動が大き過ぎました。。