角落>上手右四飛・矢倉

角落>上手右四飛・矢倉

角落で下手が矢倉模様の序盤に、上手は64歩を早く突いて出方を探る、63金から74金の狙いと、62飛の狙いがある。
下手はあっさりと金矢倉を目指し、32玉と25歩の形が決まった。
下手は24歩を交換して、上手は62飛から65歩を交換した。

上手は64銀と出る狙いがあり、そのときに44が弱いので33銀型が普通となる。
53銀・22銀型では63金から64金と使う形だ、52金は42金と構える形も有力だ。

上手24銀が変化で45歩・同歩・35歩を受けて様子を見た、下手は37桂とした。
下手の75歩・同歩・同銀に74歩は85桂で攻めを呼び込む、76歩が普通だが45歩とした、結果は同歩・76歩・64銀で同じになった。
下手は25歩・33銀・45桂・44銀・46銀もあるが、45桂として44歩に25歩とした。

前者は定跡に戻すが25歩を打つのが不満だろうか、本譜は24銀を咎める狙いだ。
銀桂交換後の上手85桂が狙いだが、下手の2筋の歩の交換はやや遅い、例えば35歩で47銀を使う狙いもあった。

77桂成に同桂以外は85桂から77歩のたたきの狙いがある。
上手は65歩と突かれると困る、仕方が無いので75歩と合わすが、それでも65歩はあった。
以下76歩・64歩・77歩成・同角で44桂を狙い、85桂・44桂の攻め合いは上手は苦しい。

角落>上手右四飛・矢倉


本譜の下手14歩・同歩・13歩は疑問で、次の76歩に同金で一気に難しくなった。
下手は手抜きしての攻め合いが遅くなり、受けに回らざるをえない。

76桂・同金・同歩・65桂に75銀が、66銀と77銀とを見た手で受けにくい。
ここが下手の攻めあうチャンスだ、44歩・同金・53銀は難解だ。

67銀は部分的には手堅いが、銀を使うと上手玉も安全になった。
上手に詰めるがかからず、下手玉は1手隙が続いて上手が押し切った。
投了図で68玉は77角・78玉・68金・89玉・67金が詰めるになる。