角落>下手矢倉+上手急戦

角落>下手矢倉+上手急戦

角落は、歩対抗の持久戦の駒組がまず前提にあります。

下手矢倉では、その形でも仕掛けが可能という考えがあります。
平手の相矢倉でも、よくある形ですから、たぶん可能でしょう。

上手が手待ちまたは、完全持久戦は選択のひとつですが、下手の
力量次第では、駒組自体で作戦負けもありえます。

そこで上手が、完全な歩対抗を嫌い、どこかの歩の交換を狙う事が
多いです。

下手玉が囲ってからは無理ですので、早くに動きます。
そして、歩交換に成功してから駒組です。

上手が歩交換に成功してからも、積極的に攻勢を取る事もあります。
通常は無理なのですが、下手にミスを誘う指し方です。
下手は、既に囲いを終わっておれば、強く攻めあう事が可能です。
そして、攻め合いはほとんど、下手有利です。

速く動いた上手の守備が、弱いからです。

角落>下手矢倉+上手急戦


上手は、6筋・5筋と歩交換に出ました。

下手は玉を囲い、飛先を伸ばし、歩対抗に駒組しました。
上手は持久戦に向かない形になり、仕方なく攻勢に出ます。

しかし、下手に強く応じられて攻め合いになりました。

この様な展開では、上手玉の弱さが目立ちます。

攻め合いになった時点で、上手は既に受けがありません。

下手矢倉定跡の基本と優秀性を示す形になりました。