角落＞向飛車＋７五歩
角落での、下手の力戦向飛車＋７五歩・７六銀です 角落ちは位の将棋と言われますが、下手が外した趣向です。 狙いは何かは、下手の指し方次第ですが、８筋の反撃でした。 角落ちの下手は、飛角を自陣に置いて、位を保ち、上手の金銀 の動きを抑えるのが、常識です。 本局は、逆に上手の金銀の盛り上がりを抑えて、かつ８筋を 責めました。 駒で言えば、下手の角と上手の金が攻めあう形です。 互いに、飛・銀・桂は参加しています。
角落＞向飛車＋７五歩
上手の角落ちの攻め駒は、玉と反対側の金とされます。 それを、下手の角と銀と対抗させる使い方が出来るかどうかが勝敗に 繋がります。 本局は下手が趣向に出ましたが、結果は下手の角と、上手の金の対抗 の形になりました。 これは上手には部分的に楽な戦いです。 下手は、無理にこじ開けましたが、飛が押し込められ、駒損に代わり ました。 結局は、下手の作戦が角落ちのハンデを生かせない失敗だったと 言えます。 角落ちの下手は、余程の有利がないと急戦は成功しないし、位の維持 を省いても、取りすぎても争点が出来て、金銀の戦いになりやすい です。