角落>三間飛車+力戦
角落で下手の三間飛車は持久戦を目指す。
上手は、金を繰り出して対抗するのが常道だが、銀と玉を先に繰り出した。
下手は、上手の金が出て来なくとも無視した。
上手は、43玉+53銀+42銀の構えを先に組んだが意味は不明だ。
そこで、突然に33銀から24銀と動き、32飛と廻った。
下手は、通常の美濃囲いでは上部が弱いので37銀から受け止める。
上手はそれでも動き、歩交換から34飛・33桂としては、もう戻れない。
勢力では上回るが、玉飛接近形で、飛も狭い。
下手は、攻め合いは避けられないのでどこを攻めるのがよいのか?。
本局は7筋や8筋は、72金で受けられる。
そこで、52玉と引いた5筋を狙った。
上手は、61金は8筋が絡むので、72金は可能でも63金までは上がり難い。
41金も玉が邪魔で63金に移動しにくい。
角落>三間飛車+力戦
上手は、守備を固め難い形になり、3−4筋から攻めるしか無くなった。
下手は、5−6筋から攻めれば、上手の攻めを牽制できる形だ。
すでに、上手が作戦失敗した形となった。
だが25桂として、飛を引く形も効果は薄い。
大駒落ちは、上手が無理に先攻しても攻めきれないとされるが、本局もその例になった。
しかし、形を決めすぎて、受けに戻す事も難しい。
結局は、玉砕戦となった。
下手の大駒が利きだし、上手の攻めが逆用の形となってゆく。
終盤は、下手のミス待ちだがそれまでの差が大きかった。
角落ちの基本の、位の確保は上手にもある程度言えるようだ。
急戦で押し切る程には、手合いは離れていない。