角落>上手右四間・55歩
下手の居飛車から矢倉作戦に対して、上手は居飛車から右金で65歩交換した。
下手は早囲いは選択せずに、78金から69玉と固く対応した。
上手は、下手がゆっくり玉を囲うのを見て、右金で55歩交換して、右銀で75歩交換に出た。
上手は31銀の動きを保留して、両端も受けずひたすら攻勢を見せた。
上手に73桂に下手が86歩と、玉頭から動く、狙いは73桂の頭だ。
上手は43金・54金・64銀型で直接に防ぐ応手はなく、85歩を突くかの境目だ。
上手は8筋での闘いは見送り、42銀と固めてから、下手の75歩に65歩と動く。
下手は74歩とするか迷うが、57銀と守備を固めた。
上手の65銀のぶっつけに対して、下手は74歩から同銀・46角とする。
単に46角ならばどうかは難解だ、上手55歩ならば本譜より1歩得で、他の受けでも55歩より得だ。
上手は手抜きの攻めがオプションだが、それは57銀から66銀右と受けた下手の応手が生きる。
不思議な手順で、75歩・65銀・55歩・45金以下決戦となった。
上手は角・銀・銀・銀を持ち、下手は金・金・桂を持った。
角落>上手右四間・55歩
上手は42銀だけが残り、下手は金2枚が残り28飛の利きもある。
上手は手番だけが頼みだが、冷静に見れば下手持ちだ。
上手は39角と打つが。55桂に飛交換して46馬と引く、全て53歩が厳しいからだ。
下手は、59飛にようやく手抜きで53歩成と攻める。
受けが無い上手は、王手で追い、53飛成・同成桂・同銀と詰めろを掛けるが薄い。
下手61飛は64桂を取るしかなく良くない、上手同馬は65金に逃げるのでは拙い。
結果的に上手は詰めろが掛けられず、受けるが持駒の豊富な下手の攻めは防げなかった、捌き合いは上手苦しい。