角落>三間飛車+玉頭戦

角落>三間飛車+玉頭戦

角落で下手の三間飛車は持久戦を目指す。
上手は、中央に4枚の金銀を集めて早く陣形を完成した。
下手は、上手の陣形を無視して位確保で陣形をじっくり構えた。

上手は直ぐに手が詰まり、43玉型に組み替え、63金を攻めに使うべ組み替えを始めた。
73金・63銀型でも下手は不満がある訳でない。

下手は、陣形が完成と見て自分から7筋の歩交換に出た。
通常は、上手から飛と金で交換する所だ。
上手はそれに反応したから、一気に決戦になった。

上手の攻撃はと金を作り、下手を急かすものだった。
下手が強引に受けて、飛交換したからもう止まらない。

下手は、角や銀を逃げるのに忙しいが、上手も結局はと金を作るしかなかった。
そして、下手が45歩と突くと一気に玉頭戦が始まった。
双方の玉が戦場に出た。

角落>三間飛車+玉頭戦


双方が守備駒を削るが、同時に玉頭が開拓された。
双方が、入玉を念頭に置いての攻めと受けになった。

下手が66銀から、上手玉を43に落とした時は有利に見えたが決め手がなかった。
上手が、66角から55歩と玉の逃げ道を開けると、双方が入玉が見えてきた。

大駒落ちは入玉規定はない(ローカルでは不明)。
力較べになる入玉は、上手が得意だ。
本局は、双方が確定しているのでどこで引き分けにするかだけだった。

下手の75歩は、決戦を予期して居なかった様だ。
上手は、手損を悲観していて決戦は歓迎だったと思える。

角落ちの基本から外れる闘いとなったが、定跡の裏にはいくつか隠れている。
玉と戦場の距離感と、入玉の距離感が異様に難しいと言える。