角落>上手向飛車力戦

角落>上手向飛車力戦

角落での、上手の向飛車は珍しくない。
2筋の歩は、付き合いが標準で、下手が2五歩と伸ばす事も多い。
上手は変則的に組むと、2五歩と突き超す事も僅かだがある。

上手の2四歩から2二飛は治まれば普通なのだが、下手が放置しても攻められる形は直ぐにない。
その為に他に手数を使うと、上手の2五歩突き超しになる。

上手は将来的に、2二飛>2一飛>他の筋に移動するのが戦略だ。
下手はその時に、2筋を動いたらどうなるかだが、2五歩型は上手は手抜けない。
2六歩型は、1:同歩・同桂・2一飛・2六歩・2五桂・同歩の形があるが、2:どこかで上手手抜きもある。

2七歩型は、2六歩・同歩・同飛で手抜きと2五歩がありここで2八飛と同桂・2一飛に分かれる。
上手は色々な所で手抜きが可能なので、下手はかなり2六歩は指しにくい。

下手は2六歩としないならば、飛の使い方がポイントだ。
下手は、舟囲いにする傾向があるがその時の攻撃手段が問題だ。
上手の陣形は5−7筋が弱く、攻めたいがそこは下手も弱い。

角落>上手向飛車力戦


上手は、2五歩型は陣形を組み合った後に飛の移動が行い易い。
下手は、2筋からの反撃の判断が難しい。

下手は2段玉で、玉側から動いたが金銀の数が同じで、玉が近く飛の働きが弱い。
上手はそこが戦線になるのは歓迎で、素直に攻めあった。

本局は、上手が大胆にシンプルに攻めあったために攻め合いになった。
角落ちでは通常は無理なのだが、意外と難しい。
それだけ、下手が損な条件だった。

下手の攻めが小駒の単純になり、上手に読み切られた。
下手は、角落ちでは玉の囲いを重視した方が良い。

完全に囲っても、攻め駒は余るし、上手は妨害は難しい。
結果的に、下手は囲わずに攻めた形になった。