角落>三間飛車+42金型

角落>三間飛車+42金型

角落で下手の三間飛車に対し、上手が居飛車の古典定跡の1つだ。
多いのは、53銀+42銀+43玉型だが、42金型も多くはないがある。
攻め駒が、金2枚より金銀はやや使いにくい。

本局は早くに63金としたので、42金型になった。
下手は定跡形で、上手は棒銀になるが金よりも動きが難しい。

42金型のメリットは、序盤でははっきりとはない、1−2筋に移動しやすい面はある。
本局は、下手が早くに攻撃を始めたので、上手の手待ちでの右銀の組み替えは出なかった。
ただし、右銀が下手の角に狙われる位置にある事は多かった。

下手の先制から、左桂を跳ねて、44歩の楔を打つ展開は、成功に入る。
あとは、65桂を取られない前に攻められるかどうかだ。

ただ、上手の玉が近いので、65桂をとってもそれで上手が優勢になるとは限らない。
そこでの組み立てが、本局の最初のポイントだった。
本局は、駒損で攻め込んだ。

角落>三間飛車+42金型


上手は防戦に追われたので、下手の駒損の攻めは仕方がないかありがたい。
それで、潰れれば仕方がない。

下手は、選択のある場面で一番激しい順を選んだ。
駒損でも攻めが繋がれば、良いという計算だった。

ただ上手が入玉含みに逃げた場合の対策が、不十分で難しくなった。
上手は、大駒の打ちこみが攻防手になり、逆転したようだ。
駒損状態では、下手の囲いも持たない。

駒落ち特有の入玉が勝敗を左右した。
ただ序盤は、上手棒銀は使いにくい様だ。

それの原因は早い63金のようだ。
42金型は、63銀+84金型にするべきの様だ。