角落＞下手居飛車＋力戦
角落で下手の居飛車で矢倉以外は少ない。
上手が、金・銀で圧力をかけてくるのに、矢倉が一番強いからだ。
ただ、上手より早く攻勢に出るならば、手数のかかる矢倉以外もある。
下手は７七角で、４六銀から３八飛と攻めた。
そして、二枚落ち風に、５筋を中心に金銀をぶつけた。
上手が盤面に銀を２枚打って、位を守り急戦を収めに掛かった。
下手は、６二金から５二歩とと金作りに出た。
上手は受けるしかなく、下手の攻めは続いた。
下手が、終始あまり堅くない玉形で、薄い上手玉を狙う。
上手は、壁銀の２二銀をどうするかが問題だ。
どちらかの言い分が通るか。
失敗するか。
そして、第３の展開になるかの分岐点になる。
角落＞下手居飛車＋力戦
下手の再度の５二歩を上手は玉で受けて取った。
引きずり出されたのか、戦地から逃げたのか。
ただ、この形は２二銀が働いている。
下手は、１筋と２二銀が動けないのを攻めた。
玉が５二に逃げた上手は、ここで受けを放棄して攻め合いに変えた。
下手の玉は、手薄だ。
結局は、下手の玉を狙う上手と、玉が逃げた１−２筋を攻める下手の競争になった。
上手の攻めは単純だが、下手の守りが弱いのと、飛の位置が狙われやすいのが欠点だ。
意外と守りが難しい。
あっさり、破られて駒損になっては、勝負はけっした。
下手が、上手の玉の位置を変えた為に、攻め合いに負けたと言える。