角落>相振飛車+三間飛車石田流
下手は66歩から67銀と作戦を示し、上手は24歩から22飛とこちらも作戦を示した。
下手は75歩・78飛・74歩・76飛と、歩を持ち石田流に組む。
平手振飛車の好形だが、角落では上手の金銀に近づくので損得は難しい。
角落は位を維持する将棋だと言われるが、下手は28銀から金無双に低く囲う。
上手は金銀を3段目まで上がるが、位は取らず、2筋歩交換から21飛を急ぐ。
下手は97角・77桂・85歩と石田流の本組を目指し、上手は52玉・61飛と受ける。
そこから漸く、45歩と位を取り、44銀直から43玉と3段玉に組む。
下手は84歩交換から76銀から75銀と進むと、8筋は数で突破している。
上手は35歩から42金と間合いを取り、75銀を見て55歩から同歩・56歩と動く。
下手の8筋突破と、上手の4−5筋攻撃の速度争いの形になった。
上手の55銀・46歩から45歩・46歩から45桂の間に、下手はどこまで突破出来るかだ。
下手は84歩・同歩・同銀から、83銀成・62金で82歩か82成銀か。
下手は先に82歩を利かすのか。
角落>相振飛車+三間飛車石田流
本譜は、8筋突破時に97角の利きを通す65歩だが、上手は手抜きで55銀だ。
39銀と玉を広くするが、65歩は次に66歩と66銀があるので67歩と受けると失敗形だ。
上手は45歩の継ぎ歩で、下手は84銀を諦めて24飛と展開した。
下手は竜を作ったが26竜と押し返された。
そこで竜の利きで、47歩から傷を消そうとしたが、47とと46金で追いつめられた。
下手は65銀とするが43玉で続かない。
上手34桂に竜を残す選択だが、39銀から65飛が詰めろとなった。
下手の金無双が、上手の2すじから中央への転戦でマイナスとなった。
上手の45歩の継ぎ歩からのと金攻めは定跡どうりで受け難い。