角落>三間飛車+77桂+21飛

角落>三間飛車+77桂+21飛

下手の三間飛車から美濃囲いに対して、上手は63金・84金型に組んだ。
上手は右金を角と銀の代わりに使う、これが角落ちの標準だ。
角落での下手・振飛車は、多くは美濃囲い>高美濃囲い>銀冠と組み替えを図る。

位を確保するという角落ちの振飛車では上手は金銀を3段目に並べる事が多い。
ただしその形は飛車交換に対して、圧倒的に弱い。

上手は位の確保の為に、下手の37桂に33桂と対抗するが、桂頭を43玉で受ける形が多い。
53銀・43玉・33桂と並べて、42銀か42金と囲う。
上手のこの53銀+42銀、あるいは53銀+42金の形は角落ち独特で、飛交換にも少し配慮した。

それでも桂の頭を下手が狙う形はある、ただし銀冠にしてからが多い。
6−8筋は膠着状態になる事が多い、どちらかが歩の交換をして動く、多くは上手だ。

本譜は、上手84金に59角と引いた、上手は72飛から75歩交換する形だ。
上手は持歩を増やしたいが、そこで下手がいかに対応するかが課題となる。
下手が左桂の活用を狙うのは、本来はその後が多い。

角落>三間飛車+77桂+21飛


本譜は上手が75歩交換前に、下手が77桂としたので一気に定跡を外れた。
上手は普通に72飛から75歩もあるが、こちらも73桂として定跡を離れた。

上手は95歩・同歩・86歩・同歩・95香と8筋を一気に狙った。
下手は玉を囲ってあるし、狙いの65歩とすれば48角の利きもあるので簡単には破れない。

そこでは下手が93に馬を作り反撃した、上手はそれに乗り21飛と展開して25歩を狙った。
下手が有利な展開だが、正確に受ける必要がある。
その後に下手は、39玉と逃げて25飛に28歩と受けた、治めるのならば37桂・21飛・28歩だった。
75飛から馬との交換になり、全く異なる展開になった。
下手は27桂を取り難い形だが、29玉と逃げて12香も受けずらい。
角落ちの手合いでは、受けきる事は難しいかたちとなった。