飛落>45歩早仕掛け

飛落>45歩早仕掛け

飛落における下手の早仕掛けは玉を囲う前の意味が強い。定跡としては56銀型での45歩がある
本譜は銀を参加させずに45歩と仕掛けた、本当に早い。
22同金ならば43角を狙う、22同銀には65角が狙いで56馬まではひと区切りだ。

上手は72金から62銀に変わる手も多いが、馬に侵入されない手段は難しい。
下手は36歩・37桂から45桂となれば歩得で主張が通る、上手はそれを取り合えず防ぐために54銀型を目指した。
上手の63銀・73金は変形だが73桂とすると54銀が出来にくい。

上手は22銀が使い難く、23銀・43金・32玉だが正直困っている。
下手の38飛は疑問で29飛が有力だ、42玉に48飛として、ついに上手が25桂と動いた。
下手の46歩合わせでも49飛が有力だ、上手の37角から55銀と強襲した、67馬でも46歩が狙いだが38銀・28角成・48金でどうか?。

下手は45馬と切ったが以下38角の局面は上手成功した。
上手は45馬が強いので、63馬も見据えて52玉と手を渡して充分と考えた。

飛落>45歩早仕掛け


下手は有効な手がなく、26歩・15歩・25桂・47歩と動いたが全てマイナスとなった。
上手も早い手は無いが自陣が安全なのでと金作りを目指すのだろう。
本譜は上手のと金作りが早くなり、下手は益々忙しく飛を使うとした。

上手は飛さえ抑えれば優位を維持できるので、62桂・41香・72桂と丁寧に受けた。
下手は65飛・15飛・26金と勝負を求めるが飛角交換から駒損になり59飛で勝負あった。
漸く下手は82角から攻めるが、上手が圧倒的に速かった。

本譜の早仕掛けは力戦自信があれば、ある形だろう。