飛落>下手居飛車力戦+上手矢倉

飛落>下手居飛車力戦+上手矢倉

飛落ち下手居飛車に対し、上手が3三銀止めで矢倉模様で受けた。
部分的には、下手からの引き角から角交換も、2筋歩交換も防ぐ受けだ。
ただし、上手としては左辺に金銀が偏る欠点がある。

下手はそこで、7五歩から左辺に駒を繰り上げたという展開に見える。
ただ、2六飛の利きを止める3六歩が不可解だ。
結局は、双方が金銀を7筋付近に盛り上がり膠着した。

下手は作戦失敗だが、上手も攻撃は難しいので玉を中央に移動する。
以下は下手が、2筋と7−6筋とから攻めたが、単独では薄い。
上手は右辺から盛り上がった。

上手は入玉含みに安全に寄せた。
下手は、勢力が分裂したのが敗因となった。
下手は玉を弱くする構想は、上手く行き難い。

飛落>下手居飛車力戦+上手矢倉


上手の5二金とした後で3三桂はおとなしい。
上手はその結果、下手の動き待ちになった。
たぶん、失敗と思ったのだろう、以下駒を組み替えて動かしに行く。

下手も、困ったので上手の誘いにのった。
急に流れが激しくなり、上手の馬の働きと下手の飛車の働き対抗になる。
下手は攻めきれず、徐々に攻めが細くなった。

玉が互いに闘いに参加するのは、やや下手が間違いやすい。
本局もそのようになった。

下手は有利さを広げるのは難しい。
攻めあいは力差が出やすい。