飛落＞下手の振飛車は有効です。
上手は玉が守備駒となりますが、下手振飛車に対してどこに移動
するかが悩ましいです。
下手は、勿論美濃囲と言いたいですが、上手の陣形によって低い
囲いか盛り上がるかは微妙です。
下手の穴熊もありますが、上手は端と頭を桂香で攻める事になる
ので、平手ほど堅いという認識はありません。
他のバランスの取れた囲いでも充分に堅いのです。
本局は、下手の振飛車は応急的な対応となりました。
上手の４三金右型は矢倉含みで、下手がまともに攻めるのは
かなり厄介です。
逆に上手の右辺の駒が、少なくなります。
これは、下手の５六銀に対応した形です。
下手は、それを見て、急遽三間飛車に変えました。
上手の守備は、銀のみで薄いです。
下手も同様に玉の囲いが、弱くなりなす、結果的に変則な力戦に
進みました。
下手は、玉の囲いが金２枚になりました。
同時に、１三角を受けにくいです。
上手は、７一銀のみが残り玉自ら受けるしかありません。
角の転換も守備は強くなっていません。
先端は意外な形ではじまりました。
下手が４六歩を取らせたのは作戦です。
しかし、８六歩とした時の８七地点の、飛角両取りの形での攻撃は
やり過ぎでしょう。
結局は、２回打たれてしまいました。
逆に２二銀は、確実ですが８七銀よりは遅く、充分に働かないうちに
攻められました。