飛落>下手右四間飛車・66角
飛落ちで下手が腰掛銀から右四間飛車に組む定跡形の変形に組む。
通常は、77角・88銀・86歩・87銀と組む。
そこを66角・86歩・88銀・77桂と組んだ。
それは上手が64銀から53歩した事に反応したためだ、64歩型では弱い。
64銀型で77桂とすると、45歩から攻めた時に角筋が止まっている。
65桂から45歩の攻めもある。
上手は動きが難しく手待ちも駒組みも手が少ない、仕掛けるならば88銀の時はタイミングだ。
上手55歩以下は、角と金歩との交換に進む、薄い守備を如何にカバーするのか。
下手45歩以下は、56角から66桂があるので忙しい。
上手の玉は守りが弱いので、中央を破れれば、それがけで攻め合いになる。
攻めごまが少ないので、下手の力では難局のようだ。
飛落>下手右四間飛車・66角
下手が持駒だけで攻めても切れ模様だ、77桂とか歩で攻める構想が必要だ。
駒落ちを考えると、56銀とか54銀とか力を貯める手段が必要だ。
逆に忙しい形勢は66角の構えが問題だった様だ。
本譜の攻めは、上手の玉を戦場に呼んだ形だ。
反面では玉が中段に逃がして、駒不足になった。
その形は飛落ち本定跡の他の失敗例と類似している。
振り返ると、66角と77桂を急ぐ理由には得が少ないと思える。
通常の77角・87銀の構えで、上手の陣形が歩越銀ならばそこで考える。
飛香落ちの様に端というアドバンテージがない場合は、形を決めすぎるようだ。。