飛落>右四間飛対角止め力戦

飛落>右四間飛対角止め力戦

飛落ちで下手が右四間定跡に対して、上手の応手は複数ある。
上手は1:角止め(33角)、2:金止め(52金)、3:銀止め(62銀)、4:金止め(33金)、5:桂止め(33桂)だ。
桂止め以外は早い45歩仕掛けが可能とされる。

下手はそれ以前の45歩早仕掛けもある。
銀止めは82角に注意が必要で、金止めは53金型が不安だ。
金止めと角止めは4筋の守備駒が増えていない。

定跡は、直ぐの仕掛けが難しい33桂止めだが、逆に上手は動きが飽和し易い。
角止めは角交換後の上手22金を嫌うが、軽過ぎて誘いの隙的だ。
だが、下手の駒組に注意点がある。

それが本局の早い36歩から48飛に対する15角だ。
飛角交換が不利とは言えないが、力戦になり下手は準備が必要だし、通常は避ける。

飛落>右四間飛対角止め力戦


通常は下手のうっかりだが、実戦例が複数になると裏定跡的だ。
48角成に同金だと本局の様に進み、下手はやや攻めあぐねる。
曖昧な力戦模様を下手が対応できるかになる。

本局は、21馬をうっかり抜かれて終わった。
下手は、48角成を同玉として、上手の飛の打ちこみを防ぐのが本手とされる。
以下、33桂・44歩・同銀・38玉・43歩としてやはり力戦になる。

44角と取ると46飛の王手角があるので38玉として43歩で収まる。
下手が飛打ちの隙を作らない駒組を求められる。

局面的には互角だが、ミスをし易く避けたい局面だ。