飛落>右四間飛車対33金

飛落>右四間飛車対33金

飛落の下手右四間飛車定跡では、48飛から36歩・37桂で上手の形を33桂止めに限定させる方が判り易い。
下手が急戦定跡以外を狙う時は37桂は傷になり易く、急ぐかどうかは微妙だ。
本譜は上手は52金から33金止めとして45歩の仕掛けを受けた。

下手は66歩から65歩と位取りを狙い、上手は64歩の対抗は無理と判断して手待ちを選んだ。
下手は65歩の次の自陣整備が難しいと判断して、37桂と跳ね、上手は35歩は断念して32金から待った。
下手は67金直から68銀とするがやや連携が悪い。

上手は13角と揺さぶる、47金と受けると仕掛けは難しいが、49飛だったので35歩と開戦した。
19角成で香得して上手は治める事を狙い、下手は銀桂交換から97角だが95歩を軽視した。
53角成と切り、53金と攻め込むが攻めきれず46歩と戻したが疑問だった。

上手は36馬から63馬と引き端攻めが厳しく、有利になった。
下手は65歩の位を生かせる展開にならなかった。

飛落>右四間飛車対33金


下手は65歩の位を生かす陣形を組みたかった。
66角かあるいは77角から、88銀・86歩・87銀がありそうだ。
67金直ならば、68銀から77銀・66銀と銀を使いたかった。

本譜の58金が浮いた形は、4筋の攻防で負担になった。
位を攻めに使う37桂ならば、47金と繰り出す形はあった。
上手が待てば、29飛から2筋を狙いたい。

77角は有効な自陣整備であり、86角と出来た。
67金と68銀の形では、飛落ちは勝ちきりにくかった。