飛落>お神酒指し対片矢倉
飛落ちで上手は44歩と角道を止めず、32金と様子をみた、角交換を含みにした。
下手は角交換の駆け引きを行わずに、シンプルに交換した。
上手の中住まいの金開きという、お神酒指しに進んだ。
下手の方針は、守備の片矢倉に組む事を優先する事で、擬態的に飛先は保留した。
ただし上手は飛先を伸ばされる方がいやだ。
上手の64銀は、75歩交換が狙いで、下手は66銀と拒否も有力だ。
その場合は片矢倉に組みにくいので、上手は73銀と引く、下手が77銀ならば84銀・86銀と進む。
64銀と66銀で千日手模様になる事もある。
66歩は67金右から片矢倉が狙いだ。
75歩交換に対し、76歩を打たずに67金右で受ける手も有力だ、上手は76歩ちはしにくい。
76歩を保留すると74歩や将来の73歩が残るので、攻め合い傾向になりやすい。
飛落>お神酒指し対片矢倉
上手は73桂と跳ねた形が1つの完成形だ、下手は囲い以外は指したい手が多い。
上手はここで決断して95歩と仕掛ける、非常に細い仕掛けだが有効な手がない。
下手は1手毎に良くなるので、上手が仕掛けるならばここになる。
95歩・同歩・97歩は、95香と95銀を見ているので同香だ。
以下、85桂から95香までは必然だ。
95香に96歩は、同銀・95香・同銀・同銀と進む、下手は飛が攻めに参加していないので長期戦だ。
上手も角銀歩だけでは、早い攻めはないし、72金だけの守備も弱い。
86銀・98香成・77桂・96歩で難しくなり、65桂から61銀が見落としだった。
下手は53成桂を抜かれてからは勝機はなくなった。
下手は、せっかく囲った片矢倉を、早くに見捨て過ぎた。