飛落＞お神酒指し＋馬
飛落ち上手のお神酒指しは力戦狙いだ。
下手はそれに気づかず、腰掛銀＋右四間飛車模様に進めて４六歩と突いた。
これは、角交換から５五角と、４七角の狙いが出来た。
上手は直ぐに角交換してから、銀を駒組した。
下手は、５五角を消して７七銀としたので、４七角と打ち込んだ。
馬作りを防ぐと、異なった力戦になる。
本譜は、５八金から２五角成と４六歩を狙う。
対する２六歩が疑問手で、３五馬で４六歩が助け難い。
４七金と形に拘らない手もあった。
以下、上手の馬と１歩得で駒組が進んだ。
下手は、手探りで進む。
飛落＞お神酒指し＋馬
上手は、通常のお神酒指し陣形に馬がついた形だ。
しかも１歩得だ、だが飛落ちではそれで攻めて有利になるのは簡単でない。
構想は陣形は低く、右銀ではなく桂を使うものだが、下手の盛り上がりの隙を探す。
下手は、玉を囲い難いので、ひたすら盛り上がり、飛先の銀歩交換した。
上手があっさり応じたのは意外だったらしいが、馬がいるので攻撃に使える交換はマイナスでないと見た。
その銀を８四銀と打ち、６七銀に対し細かく動いて行く。
ただ、下手からの７四角があるので、正否は微妙だ。
長い競り合いは、上手が望む局面で避ける理由はない。
優劣は簡単でないが、力戦は上手のペースだろう。