下手は４七銀で駒組を進めます
模様は、居飛車から矢倉模様です。
しかし、上手から攻めがないと見て、銀冠に組み変えました。
手順的には手損ですが、飛落ちの上手からの攻めは難しい。
位取りは上手が反発する可能性はありますが、低い囲いは大抵は
下手は選べます。
問題は、下手からの仕掛けとその時の囲いの強さです。
通常の矢倉は、７三桂が跳ねた時に銀にあたります。
ただそれで悪い訳でなく、多用されています。
銀冠は、上手の桂から銀が逃げ、桂が下手もはねれますが
部分的に６筋が金のみの守りです。
銀とか角を５七に使った時にどうなるかです。
本局は、上手は下手の狙いが判らなくて様子見が長いです。
居飛車と判っても、どのような形で２四で角交換になるのかが
判りにくい展開でした。
下手が手損で、矢倉模様から銀冠に組んだ事で、手待ちをするか
どうかの分かれ目になりました。
上手の攻めは無理攻めと言われていますが、弱い６筋に殺到しました。
上手の歩の数がポイントになる局面で、受けて難しい所で、４八飛と
勝負に出ました。
上手は、歩を受けると攻めがなくなるので、後は一本道の競争になり
ました。
下手が単純に、手負けなのは解せない展開です。。
下手に見落としがあったのでしょう。
上手の攻めは、無理が多いので受けきりを狙うかどうかが分かれ目に
なります。