飛落>上手引角

飛落>上手引角

飛落ちで、下手が腰掛銀から右四間飛車に組む。
上手が31角と引角に変化するのも定跡のひとつだが、リスクが高いので多くはない。
上手の狙いは64角とする事なので,定跡は65銀の妨害だ。

上手が53銀として、64角が消えると56銀と戻る。
この古典定跡の他に、下手が66歩と位取りに出て、64歩ならば65歩の交換もある。
65歩位取りか、歩の交換で4筋を絡める手順は上手も悩ましい。

下手65銀からは、駒組に戻るが下手45歩がいつでもあるので緊張状態だ。
上手は飛香落ち定跡気味に、55歩と突くのが狙いなので、12香から42角とする。
52金か62金かは分岐点だ。

下手は上手64銀型では、77角から86歩・88銀・87銀はやりにくい。
飽和した状態で45歩が仕掛け所だが、仕掛けると止まらない。

飛落>上手引角


45歩と仕掛けると、上手が飛角両取りを掛けるまでは変化しにくい。
両取りだが、実際は片方しか取れないし、44歩の拠点も大きい。
上手の52金型は、44歩に対して駒を取り合う事になる。

62金型は、44歩に52銀と引けるが4筋の守りとしては弱い。
52金型は、44歩に45銀と飛を取る事になる。
本局は上手が受けを嫌い、攻めあう方針だが、無理だった。

上手は大駒をもっての反撃の機会が無かった。
上手引角は、強く攻めあうので、下手が間違うと破壊力があるが、正確に強く攻めあわれると厳しい。

駒落ちの上手の、長く受けて下手のミスを待つ作戦とか考え方が異なる。