飛落>居飛車65歩位取り
飛落ちで下手の居飛車に対して、上手の部分的な最強の構えは33銀から金矢倉だ。
これで2−4筋から下手が破るのは簡単でないし、角交換も同様だ。
ただし全体を見ると、上手の駒が偏り過ぎて、6−8筋は弱い。
下手がそこを狙うのは、妥当な考え方だが、下手も玉頭になるのでバランスが取れるかが勝負だ。
65歩位取りは、上手の駒組を左右分断するので非常に有効だ。
これで、49金と79銀が上部の闘いに参加すれば作戦勝ちになる。
上手は既に手詰まり状態になり、大きな分岐点だ。
待つのは作戦負けのリスクが高い、攻撃は3−4筋の金銀が参加しにくい。
角交換していないので、玉を3−4筋に移動させる考えもある。
上手は、作戦負けの危機に角と銀だけでの仕掛けを選択した。
下手の対応を見て、考える作戦だ。
飛落>居飛車65歩位取り
下手は仕掛けに対して、納めて下段の金銀を盛り上がる事が出来れば有利になる。
無難な67金・68銀・77銀・58金の展開では無くて、66角と欲張った。
上手は77銀で角が狭くなった所で、64歩と攻めた、以下64銀から53金と細く頑張る。
下手は67金から68飛と強行に対応する。
上手は、玉の大移動を図り逃げ、下手は6筋突破を狙うが、76金から65銀が悪く64歩で困った。
駒損の下手はと金を作り攻めるが、弱くなった玉を直接に反撃された。
46角と32角が強力で、76銀と打たれては逃げられない、玉と飛を同時に狙われた。
上手は玉の早逃げが成功した形だ。
下手は序盤の模様の良さを、具体的な有利に変える段階で成功しなかったが、チャンスは多かった。