飛落>右四間飛車・87玉

飛落>右四間飛車・87玉

飛落ちで下手は右四間飛車から定跡形に組むが、上手の64歩に66歩と付き合った。
65歩の交換もあったが、86歩から87玉と囲った。
上手の直ぐの攻めはないが、下手からの6−7筋の攻めは危険な形となった。

双方は陣形を組み合うが、上手は強引に55歩から銀のぶっつけでの打開を目指した。
下手は25歩から銀捨てで反撃したが、33金・42銀で止まり、15歩から26桂で攻めが止まった。
下手は桂損だがそれ以上に攻めが途切れた。

下手は通常は上手の玉頭の歩を突き狙うのだが、87玉が近いので難しい。
本譜の形は、29桂と21桂の交換が桂止めから無い形だ。
飛と角の活用が急務だが、65歩から角活用を狙った。

上手の65同桂の57金当たりは無視して、44角から攻めるが55歩・同銀で続かない。
44角と53香の交換から66金の逃げは変調だった。

飛落>右四間飛車・87玉


下手は57金と桂の交換は仕方がないが、54歩・同銀で角を逃げるしかなかった。
そこでは既に攻めが弱い。
下手は捨てた角を79角と打たれて、69金に46角成と13角が働き受けがなくなった。

下手は受けるが、37金を打ち、55銀と打っては切れた。
以降は上手は丁寧に受けて、勝ちになった。
下手の趣向だったが、攻めの形が掴めるかが課題となった。

下手は87玉は弱く、2段目の囲いが無難だ。
本譜でも55歩を普通に同銀と取りたい。