飛落＞下手振飛車＋上手右矢倉
飛落ち上手のお神酒指しは特殊な戦型で、下手は避ける事も賢明だ。
別に上手が有利でもないが、下手が戦型を選べやすい。
上手が無理に誘うには、３手目に８八角成の角交換しかない。
もともと優秀な戦型とも言えないが、手詰まりになり易いので上手の選択にはある。
ただ、手損を避ける・様子を見るのが普通で、３手目３二金は普通だ。
これに対して、きっぱりと６六歩で角交換を避けるのは、下手の作戦だ。
角交換を避けて、上手のお神酒指しを避ける。
そのまま、腰掛銀に組んでも、６五歩位取りの狙いは残る。
上手の駒組では、振飛車が有効だ。
上手は６−７筋が争点になると、７二金から６二銀としたが、３二金が離れた。
５三銀を６三に組み替え、銀矢倉は苦心だが、作戦負けだ。
下手は玉を囲い、７二金が中央に移動すると９筋を狙った。
飛落＞下手振飛車＋上手右矢倉
上手が端を破られる直前に、角交換を狙うのは常道だ。
それ以降の下手は、無難に攻めあったが悪くはないが、上手にも希望が出た。
とは言え、上手の玉が弱いので、丁寧に攻めれば良かった。
本譜は無理に、攻め急ぎ３枚の攻めになり、駒不足になった。
上手が下手に、攻め急がすのは常套手段だ。
下手は判っていても、紛れるのが駒落ちの手合いの由縁だ。
本局は、序盤で下手が作戦勝ちになる展開で参考になる。
上手が３手目に角交換はやや、やりにくい。
下手の作戦も位取りで、広くなった。