飛落>お神酒指し:1

飛落>お神酒指し:1

飛落で上手が攻勢を取る指し方に「お神酒指し」があります。

そもそも、上手から攻撃に出ると下手が手合い通りの力があれば受けきれると
されています。

受けて指し切らせても良し、駒を入手しても良しとされています。

ただ実戦は生き物です。
受けが苦手の人、上手から先制されるのが極端にいやがる人がいます。
無理な戦型でも、下手の心理的要素を加えると必ずしも、下手必勝とはいえません。

上手の指し方は、・銀で7筋の歩を交換>・7三桂をはねる>・端をからめて攻勢
を取り、下手の対応を見る となります。

下手の対応は、一番有効とされているのが、7筋の歩の交換をしない。
次に、7七銀と6七金で7六歩を受けない。
次に、9筋を受けない等があります。

これらは、必然ではなく強く応戦する事が大事です。

飛落>お神酒指し:1


上手から角交換をするのは手損ですが、下手が交換せずに2筋の歩を伸ばすと
角道を止める事になります。

それも一つの指し方ですが、上手から角交換するのも作戦です。

下手は、9筋は受けませんでしたが、7筋の歩の交換は上手の思惑どうりにさせました。

それが、上手に強引な攻めを選ばせた結果になりました。

9筋の仕掛けも、8五銀立ちももっと丁寧に指すべきでした。

下手が馬を作り、7七金とつよく受けた事で勝負は決まりました。
上手の無理せめを、受けきった形です。

上手が承知で攻めて、切れた内容ですが、下手はやはり7筋の歩の対応は一考が
必要でしょう。