飛落＞居飛車＋７五歩位取り
下手の鏡指し風の出だしです。 上手はこれが気になり、下手の作戦が読めないです。 鏡指しから離れた７五歩は、下手の振飛車を予想させます。 実際にそれでも、やや困った。 だが、玉を左に囲い、玉頭位取り風に進みます。 互いに左辺に位を取るが、下手は飛先を突かず、上手は失敗を 認める。 上手は、右辺の玉の近くに駒が少ないが、左辺が盛り上がって いるので、空間が出来て応援が難しいです。 かくて、上手の見事な作戦負けとなりました。 上手が下手に揺さぶられて乱れた形ですが、下手ははじめから の予定で上手のひとり相撲でした。
飛落＞居飛車＋７五歩位取り
下手は上手の玉を直接に攻め、上手は初形のままの飛を攻めます。 他に手がないが、効率が悪く響きも違う。 あとは、下手が上手の玉を包むように攻められるかになります。 そこで、下手にミスがでて攻め合いになり最後は逆転しました。 ただ、上手は如何にも拾い勝ちですが、飛落ちの手合いの差は このような事もあります。 下手は、敗着を探すよりも、ゆったり確実に攻める手段を選ぶ のが飛落ちの指し方だったでしょう。 下手だけが、動き回った１局でした。