飛落>下手25歩型右四間飛車

飛落>下手25歩型右四間飛車

飛落ち下手が飛先を伸ばすと普通は居飛車だ。
下手は、上手3三角に対して腰掛銀+右四間飛車に組む。
3七桂の活用の代わりに2筋を伸ばした形だ。

上手は駒組的に問題ないと思えたが、3七桂に2二角から3三桂と対抗した。
その結果は、下手に2筋の歩交換を許した。
飛落ちの右四間飛車定跡で、もし下手が歩を持っていたらと考えた事はあるでしょうか。

4筋の仕掛けの後で、上手が4四歩と受ける型に普通はなる。
下手はもし歩があれば、先に4四歩と叩き、4五で駒を交換出来る。
その形は、下手の駒が捌けて上手は難局だ。

上手はその局面を想定するべきだが危機感がふそくした。
手待ちはマイナスになり作戦負けとなった。

飛落>下手25歩型右四間飛車


上手の3三角止めは急戦が無ければ有効だ。
あえて、3三桂に変える必要はなく、それが容易な2筋の歩交換に繋がった。
その間に7筋の歩の交換に出たが5三銀に戻ると成果ではなかった。

上手の6二金型は、序盤では問題はなかったが下手が歩を持ち4筋を攻めると4筋が弱い。
また、7筋歩交換から5三銀と戻した手損で、6四歩から6三金型も作れなかった。
その状態では下手の6五桂の警戒が必要だったが、見落とした。

上手のミスが重なり、下手の4筋仕掛けへの対応が遅れた。
5三桂成の局面では、勝敗は決している。

飛落ちでの上手の手待ちは最善形が前提で、中途半端では意味がなかった。