飛落>居飛車引角:2:角止

飛落>居飛車引角:2:角止

居飛車引角は、上手のバランスのよい3三角型を想定して、角交換から棒銀を狙う指し方です。
下手の目的は、2筋の角と歩の交換です。
上手が避けた時は、歩のみの交換になります。

上手・3三銀型金矢倉は上記を防ぎますが、駒の偏りが大きいです。

上手は角止めの場合には、考え方が3つあります。
1:2筋で角歩ともに交換する。2筋が負担になるので、8二角と打って飛の斜めを狙う事が
あります。
2:下手が引角にしたときに、3三角を移動(普通は2二角)させて角交換は避ける。
この場合は4五歩から角筋を使う指し方になります。
3:下手が角で2筋の歩を交換した時に変化する。
非常にリスクの高い指し方です。ただし力戦になり、下手の意表を突く場合があります。
飛落では少なく、飛香落で多いです。

本局は、2:になります。
一度は3三角と飛先を受けて、7九角の時に2二角と交換を避けます。
上手は、2四角が王手にならない指し方が必要です。

本局は、下手がその後の指し方にミスが続発しました。

居飛車引角自体は優秀な戦型です。

飛落>居飛車引角:2:角止め・非角交換


居飛車引角は、上手がバランスのよい3三角型を想定して、
角交換から棒銀を狙う指し方です。

上手は、4二銀型で待機して下手の7九角に2二角と交換を避けます。
その後、玉の囲いと攻めの陣形作りになります。

本局の下手はミスが続きました。
・上手に4五歩を簡単に突かせて、しかも反撃しない。
・上手の角筋を使う攻めに対して、守りの意識が薄い。
・攻めも棒銀が中途半端な動きになった。
・5筋の角頭の守りが遅れた、玉を上手の角筋に入ってしまった。

結局は、序盤の下手の指し手までが逆用されて完敗になりました。
引角定跡は優秀ですが、上手の指し方を見ないで進めると失敗します。

下手は玉の囲いを優先させるべきでしょう。