飛落>居飛車・腰掛銀

飛落>居飛車・腰掛銀

飛落ちで下手が、腰掛銀に組み、飛は居飛車で組む。
玉は舟囲いから、77角・68銀とする。
平手ではよく有るが、飛落ちでは53銀が64銀と来た時の対策が必要だ。

上手は35歩で桂の活用を抑える、下手は36歩と反発するが、上手の64角が利くタイミングだった。
上手の64角の対応が難しく、17角と交換で受けた。
上手は飛角交換は避けて、と金を作り、次に捨てて香を取り馬を作る。

下手は抑えこまれて、76銀から65銀右と反発する。
上手はかわして、ひたすら駒得を狙い、84歩から銀得になる。
下手は歩切れの上手を飛で攻める、下手は72馬から71香とひたすら受ける。

上手はそこで玉を安全な、4筋に向けて連続で早逃げする。
42玉と収まった形は安定して、どうやら上手が圧倒的に有利になったようだ。

飛落>居飛車・腰掛銀


下手はひたすら暴れに出るが、上手はその力を逆用する。
9筋は76歩の犠打の繰り返しで逆に96歩と詰めた。

香と77桂の交換になり、86歩から98歩と攻める。
攻めがない下手は応じるが、98馬から97香成ると被害が増えた。
9筋を手抜きすると、2−3手稼げるが、有効な攻めは難しい。

下手は、早逃げしても中央が安全だとは言えない。
77金が攻められては、助からなくなった。
下手は、17角が意外と働かず、飛も敵陣に辿りつかない。
攻めに必要な銀が、6−8筋に追いやられて、駒損になったのが響いた。

振り返れば、26飛とする前に36歩と突いたのが相当に悪かった。
歩の上に出た駒が、働かなかった。