飛落>右四間定跡・上手65歩

飛落>右四間定跡・上手65歩

飛落ちの基本定跡は幾つかあるが、右四間飛車定跡は研究は深い。
上手は、下手・居飛車には矢倉という対抗手段があり力戦的だ。
右四間飛車定跡にも、上手矢倉の対策はあるが、6筋位取りに弱い。

右四間飛車には、上手は33桂止めが最大の持久戦策だ。
上手は力戦の急戦の望むならば、33角や33金止めがある。
その他には52金と62銀があり、次に53に上がり44を守る。

下手は、33桂止め以外は早仕掛けが成立するとされるが、実戦例は33桂よりは少ない。
以下、互いに歩を付き合い、陣形を組みあげる。
上手は手が詰まり、まちかたが難しくなる、65歩は傷を作るので分岐点だ。

上手は65歩で、62玉と待つのが隙が少なく、下手は仕掛けが難しい。
上手は62玉と72玉の手待ち状態になってしまう。

飛落>右四間定跡・上手65歩


下手が上手65歩に、定跡通りに45歩と仕掛ける。
上手の応手は広いが、はっきり受ける形はない、45銀に同桂・22角成と進む。
ここで48飛ならば37桂成が出来る、49飛では37桂不成になるが48飛と応じて良い。

上手は62玉の場合は、22金・43飛成・42銀打のあるが、それでも龍が強い。
本譜は22金・45桂とする、44銀右は64桂がある。
42銀には44歩が利く52銀にはやはり64桂だ。

44同銀に56桂で攻めが繋がる。
本譜は銀桂交換から、22金を捨てて、64角から46桂とするが攻め合い負けだ。
52金・61銀・62金の重い攻めが間に合い受からない。
最後は上手は攻め合いの形を選ぶが足りない。

上手は62玉として65歩を突かない形だと判っているが手が詰まり選ぶのは辛い。
勝負重視ならば千日手狙いかもしれない。