飛落＞お神酒指し＋自陣角
飛落ち上手のお神酒指しは力戦狙いだが、早くに上手から角交換は手損承知だ。
下手が角道を止める可能性を感じた時にのみ行う。
手損だが、逆に攻撃的と言える、揺さぶりなら手損は大きい。
上手はひたすら、定跡形の攻めを目指し、下手も形はその様に見えた。
下手はだが、いくつかミスをする。
上手８四銀から７筋の歩交換を許すのは、この形では損だ。
本来は上手は６四銀として、７筋の歩の交換が出来ればその後に８四銀と引く。
８四銀と出たのは、下手が８六銀として７筋の歩交換が出来ない事を考えた。
手損で動く積もりなら、６四銀と８六銀の対抗は損だ。
下手が歩交換後に８六銀としたのは不可解だ。
上手は、無理でも攻撃に出る。
飛落＞お神酒指し＋自陣角
飛落ちの上手からの仕掛けは無理なのだが、下手が間違わず受けられるかは不明だ。
お神酒指しは、下手のミスを誘うのが狙いだ。
一種の特攻隊てきな考えで、下手が局面の変化に対応出来ないように誘導したい。
本局は、下手が自陣角で受けたので珍しい形になった
上手は、下手の持角が脅威なので、急に楽に感じる。
ただ、それでも上手は自陣角で対抗して攻め続けた。
再度、角交換になるが、上手の思惑通りに局面が激しく変わり続けた。
下手に隙が出来はじめて、上手の攻めが続く事になった。
角交換型で、下手が自陣角を打つのは、自陣に隙が多い上手が安心する傾向は多い。